かずのんは近々、引っ越しを控えています。今日、引っ越し先になる借家の契約に管理会社に行ってきました。正直、私は今回の引っ越しにあまり乗り気ではありません。

本来、引っ越し大好きなんですけどね。今回の引っ越しは、あまり気乗りがしないのです。でも、ここで引っ越したくないって騒ぐわけにもいかず、外堀をどんどん埋められているように、来月にはお引越しという運びになるでしょう。

ここから、徒歩で30分もかからないくらい近場なんですよ。その気になれば、引っ越し業者を頼まなくても、お引越しできるんじゃないかと思うくらいなんですが、何ででしょうね。とにかく面倒くさいんですよ。


私だって分かってますよ。今住んでいるアパートは狭すぎて、夫の仕事に使う資料や薬剤なんかを保管するスペースもないこと。どんどん、お洒落になって増えていく娘の服をしまう箪笥を買っても置く場所がないこと。狭すぎて、不具合が生じていること。

でも、それでも、引っ越しとなると腰が引けてしまうんです。

これから、引っ越し業者から見積もりを取らなければならないことが、まず、第一の難関。また、引っ越しの値下げ交渉をしなくちゃいけないのかと思うと、うんざりするんですよ。夫は忙し過ぎて、多分、立ち会ってはくれないだろうし、自分の独断で引っ越し業者を決めなくちゃならないっていうプレッシャー。

狭いアパートですからね。自分達で段ボールに荷物を詰めて引っ越しの日まで待機するなんて無理な話です。引っ越し屋さんの手を借りて、荷づくりから頼まなくちゃなりません。そうなると、今まで掃除をしてこなかったツケが回ってきて、うず高く降り積もった埃とか、見せたくない部分も見せなくちゃいけない。

そう考えると、それだけで十分憂鬱です。自分達でやるなら掃除をしながらでも出来るけれど、引っ越し屋さんに頼むとなるとそうも言ってられないだろうし、今のうちに部屋をピカピカに掃除する必要が出てくるんじゃないかとか、考えちゃうんですよね。


かずのん、パーキンソン病ではないけれど、いわゆる振戦運動があって(パーキンソン症候群というらしい)、家事はほとんどしていないのです。何もかも、子供たちと夫任せで、最近、心の病も落ち着いてきて、たまに料理をしたりするようにはなったけれど、部屋の掃除にまで手が行き届いてないんですよね。

自分達の恥部を見せるようで、引っ越し屋さんに荷造りしてもらうのも、気乗りがしない原因の一つかもしれません。

だったら、掃除しろよって声が聞こえてきそうだけれど、狭すぎて掃除どころじゃないんですよ。調味料の蓋に埃が降り積もっていても、それを取り除くために掃除機をひっぱり出してくるスペースがないんです。手作業で埃を取り除こうとしても、たくさん並んでいる調味料のビンを一時的にでも置いて掃除するだけのスペースもないのが現実で、もう、汚部屋掃除屋さんを頼んで、掃除をしてもらう方がいいんじゃないかっていうレベルなんです。

ほんと、私、主婦という名のニートです。

これらの点をクリアできれば、もう少し前向きな気分になれるかもしれないけれど、今の私は、とてもじゃないけど引っ越しだ、ヤッホーって気分になれません。

だいたい、物が多過ぎるんですよ。この狭いアパートに5人で暮らしていること自体が異常なのは分かっているから、せめて物を捨てるとかしないといつまで経っても片付かない。そして、片付けは大の苦手ときているから、誰かの手助けが必要になることも気に食わない。


まあね、私の我儘なんでしょうけどね。引っ越したあとだって、心配の種はいっぱいありますよ。家賃が今の倍近くになるし、各々が違う部屋で過ごすからエアコン代がかかって電気代が馬鹿にならなくなるだろうし、うち、サラリーマンと違うから、今の収入が今後も続くかどうか不安もある。

今時、サラリーマンだってリストラされたり、会社が倒産したりすることは珍しくないから、この辺りの不安は一緒かもしれないけどね。

もう、来週にはカギをもらって、管理会社の人と再度、内見する予定なのに、こんなんじゃダメですよね。ああ、引っ越しまでに、もうちょっとテンションが上がると良いんだけど。とりあえず、引っ越しの日取りを決めて、引っ越し屋さんの見積もりを取って、引っ越しを楽しみにしているふりをしないといけませんよね。ああ、憂鬱だー



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